禁欲における性エネルギー転換の参考になるヨガ、瞑想の書籍
先日この本を買いました。
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Yogaではじめる瞑想入門という本です。
瞑想に関する書籍は前に1冊買っただけでそれ以降、全く買っていませんでした。
最近、ヨガや瞑想、精神世界に関する知識を増やそうということでまずは手軽そうなこの本を買ってみました。
その内容がすばらしかったので特に参考になった部分をまとめたいと思います。
ヨガとは身体のコントロールを通して心をコントロールする術である
そもそも人の心を直接コントロールすることはどんな精神力を持つ人でもほとんど不可能である。でも、自分の持つ身体のコントロールならば可能である。
そして、この身体のコントロールを通じて心のコントロールをはかろうという考えに基づくのがヨガ瞑想である。
心と身体は互いに影響しあい、「笑えば楽しい気分になる」、「背筋をのばすとシャキッとした気分になる」など身体の動きと精神状態とは常に不可分の関係にある。
そして、「ある体の一部」を意識的にコントロールすることで「ある一つの精神状態」を作ることができるという趣旨のことがこの本では述べられている。
そして、その体の部分でも特に重要となってくる7つの部分がある。
それが「7つのチャクラ」であり、上画像の下から
第一チャクラ、ムーラーダーラ:骨盤底を安定させて心身の土台を作る
第二チャクラ、スワディシュターナ:下腹を充実させて心身にパワーを与える
第三チャクラ、マニプーラ:腰を伸ばしてパワーを集中させる
第四チャクラ、アナーハタ:胸を開いて心身を開放する
第五チャクラ、ヴィシュッダ:喉を開放してパワーを導く
第六チャクラ、アージュニャー:すべてのものを穏やかに見守る
第七チャクラ、サハスラーラ:自己を超越する
という役割を果たしている。
そして、書籍にはそれぞれのチャクラを意識させ、その役割を十分に果たしてくれる動きが紹介されている。
性エネルギー転換について
この書籍では、いわゆる性エネルギー転換のことを言っていると思しきことが述べられていました。
それは、第二チャクラであるスワディシュターナはあらゆる欲求、エネルギーの根源であるが第三チャクラであるマニプーラがうまく機能していないとそのエネルギーは正しい方向に発散されない。
エネルギーにはそれ自体として方向性が無いからだ。方向性の無いエネルギーはしばしば低俗的な欲求の満足に使われることだろう。
第三チャクラはエネルギーを自分の目標等に一方向に向かわせる働きのあるチャクラである。
つまり第三チャクラを意識することでエネルギーをある一点に集中させ様々な欲求実現に向かわせることができるというわけだ。
この第三チャクラの使い方は、禁欲をしている方の性エネルギー転換の参考になるかと思います。
ヨガにおける禁欲の解釈
またこの本では、瞑想をするにあたってヨーガの八支則というものが書かれており、
その一番はじめに
禁戒
というものがある。
これは、瞑想を深める精神状態をつくるために、してはならないことである。
それは5つ
非暴力
誠実・正直
不盗
禁欲
不貪
心がけなのでしてはならない否定形になっている。
その中でも、本ブログのテーマである禁欲についてとても示唆的なことが述べられていた。
ヨガでは、エネルギー=全ての欲望と考えられる。
その欲望の種類に優劣はなく性欲も食欲も実現欲求も全てエネルギーであると考えられており、人間はある欲求を満たすことによってそのエネルギーが減ってしまう。それは、性欲を満たすことに限らない。(しかし性欲を満たすことはおそらく他の欲を満たすこと以上にエネルギーを消費させるものであると考えられる)
禁欲と聞くと、性欲を抑えるという意味合いが想像されるが、ヨガでは、性欲も食欲も物欲も本質的には同じエネルギーであると考えるため、禁欲の対象はあらゆる欲である。
しかし、欲望のエネルギーの消費をすべて禁じられていては、生きるなといわれているも同然。食欲、睡眠欲などは生きる上で最低限必要な欲求である。
だから、あらゆる欲求を生きるために必要なものであると認識しながらも適切な加減に制限することで、もっとバランスのとれた生活を実現させることができるだろう。(エネルギー状態が高い生活を維持できるということだろう)
まとめ
エネルギー=全ての欲望と考え、そのエネルギーの浪費をさけることが禁欲の目的である。
また、そのエネルギーを転換させ、一方向に向かわせる為には第三チャクラの使い方が重要になってくる。
また、様々な身体を通した心のコントロール、瞑想法など書かれている非常に参考になる書籍でありました。
これからも日々の中で実践していきたいと思います。